症例（１）腰の痛み

前日に長時間かがむ動作を繰り返す作業をしており、夕方から徐々に腰の痛みが激しくなった。同日他院でマッサージを受け湿布をもらってきたが夜には悪くなる一方で翌日ご来店。

症状を伺うと、同じような症状は年に何度か繰り返すこともあるとのこと。状態確認では腰部、臀部、股関節前面の筋肉の緊張が確認できる。今回の腰痛の要因として考えられる可能性をお伝えして施術方針を決定、まず腰周りに筋弛緩目的の施術。その後、骨盤と胸椎・腰椎の調整を行い、痛みの箇所を確認しながら股関節周辺と大腿部、腰回りの可動域に影響する筋肉を弛緩させて終了。

３０年以上前に整形外科で軽度のS字側弯と診断を受けていた。慢性的に頸や肩こり、生理痛が強く、年に数回は出勤できないほどの急性腰痛にも見舞われる。さらには、夜間のふくらはぎの痙攣や攣りも月2回のペースで繰り返しているとのこと。

状態確認すると、股関節・大腿部前後の緊張が強く、肩甲骨の可動範囲も制限されている。骨格チェックの結果は、骨盤のほか、股関節、膝、足首にも可動域調整が必要な個所が認められる。

まず今回の痛みの要因と考えられる部位に対する施術のご説明と今後の施術方針をご相談してから施術を開始。はじめは腰から背部の緊張緩和を目的にブロックテクニックによる自重を用いた骨盤調整施術と胸椎・腰椎のバランス調整を行う。次に部分的に強い緊張が見られた腰から背部へ筋弛緩施術、変化があったのでさらに15分施術して終了。

腰痛で日課の散歩ができなくなったとお困りで、ご家族とともにご来店。お身体の状態をお聞きしてみると、毎日運動のためにウォーキングをしていたのに腰痛がひどくなっていつもの半分も歩けない。数分で歩けなくなってしまう、何とかしたいとのご希望。

状態確認を行うと、腰部から背部に筋肉の緊張が強く、股関節・臀部のほか、大腿から下腿までの外側も緊張が強い。下肢の筋肉量は全体に少なめ。

まず今回の痛みの要因に対応する施術のご説明をお話ししてから骨格チェックを行うと、骨盤と股関節にバランスの要調整箇所が見られる。ブロックテクニックで自重を用いた骨盤調整施術と背部のバランス調整のあと、股関節周辺に筋弛緩法を施術。続いて、腰と下腿にも施術。体力を考慮し負担が残らないよう施術内容を調整した。立ち上がりの指導を行い、動きの感覚をつかめてきたところで終了。

2回目には、前回の施術箇所の効果が持続していたので、ほかの箇所を調整、途中でもう痛くないとの感想をいただいたので、帰宅後の安定した歩行のためのポイントをご説明するとともに、歩きやすさを確認するため歩行練習してからお帰りになった。